有料老人ホームで働く介護スタッフの役割

現在、日本では少子高齢化に伴い介護保険施設である特別養護老人ホーム・老人保健施設・グループホームまたは、民間企業などが行っている介護保険施設以外の施設として有料老人ホーム等の需要が高まっています。その中で有料老人ホームがどういった役割を担っているかをお伝えします。

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介護保険施設とその他の施設(有料老人ホーム等)の違い

まず、介護保険法で定められている介護保険施設とは、65歳以上の高齢者で介護保険の認定(要介護1~5)を受けている方が入居できる施設のことを言います。
特に、特別養護老人ホームでは平成27年4月より要介護度3以上の方が入居する施設であり、施設に入所することができない待機者が数十人もいるところも多くあります。

次に、介護老人保健施設とは、リハビリテーションを中心とした医療サービスを提供し、在宅復帰を目的としています。ただ、近年では特別養護老人ホームの入所待ちとしての入居が多い現状もあります。

次にグループホームとは、介護スタッフのサポートを受けながら、5〜9人のユニット単位で互いに役割を分担しながら、共同で自立した生活を送る施設です。

以上のように介護保険施設には様々な形態の施設が存在します。
では、有料老人ホームとは何なのか?

有料老人ホームとは、主に民間の企業により運営されており、「介護付」、「住宅型」などのタイプがあります。全ての有料老人ホームで入居条件が一定という訳ではありません。
ですから有料老人ホームは介護保険施設に比べると、日常生活動作が自立している方が比較的に多いようです。もちろん、介護度の高い方が入居できないということではないのですが、介護度の高い方が入居する場合は、その施設でケアできるかどうかを施設と話し合う必要があります。

有料老人ホームで働く介護士の役割

先ほども述べたように、有料老人ホームとは、介護保険施設に比べると介護の必要度は低く、基本的に自立している方が多い施設です。よって介護業務の他にも病院への付き添い業務であったり、利用者と一緒にレクリエーションを行ったりと、介護以外の業務も介護保険施設に比べると多いようです。

施設によって工夫を凝らしてレクリエーションの企画に力を入れている施設もあります。レクリエーションの一環としておやつ作りなどの調理を行う施設もあれば、施設の外で農作業を行う施設などもあります。

有料老人ホームの介護士になる為には

住宅型有料老人ホームで働く際には、併設されている訪問介護事業所で勤務する場合が多いので、事業所より介護職員初任者研修課程修了以上が必要と言われることが有ります。

一方、介護付き有料老人ホームでは、資格を持っていない方も勤務していただくことも可能ですが、介護福祉士や介護職員初任者研修課程修了などの資格を所持している方を施設はより求めています。

また、気をつけなければいけないこととして有料老人ホームはもちろん、介護施設全般的に各施設の特色があるので面接へ行く前に施設のホームページを見て調べることや面接の際には施設見学をし、施設の雰囲気を自分の肌で感じることをお勧めします。

まとめ

近年、介護士の人材不足が深刻な問題になってきていて、どこの施設も職員確保に頭を抱えています。介護士として働き始める前に、もう一度自分がどういった施設で働きたいかを具体的に考え、自分の働き方に合った施設を選ぶことが重要です。

介護施設と一言でいってもそれぞれが担っている施設としての役割には大きな違いがありますので、自身でそのことをしっかりと把握し、自分の希望に合った施設へ就職できるように準備することが重要です。

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