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体位変換(体位交換)の効率的な方法

人間は寝ている間に自然と寝返りを打ちます。実はこの自然な動きは非常に大切で、人間は同じ向きで同じポーズで寝ていると、圧迫された部位の血流が滞り、褥瘡(じょくそう・床ずれ)の原因になります。

体位変換(体位交換ともいいます)とは、自分で寝返りの打てない方の寝返りのお手伝いをする動作になります。この記事では、通常の褥瘡予防の体位変換の仕方や、褥瘡の位置によっての体位変換の向きなどを説明します。

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具体的な体位変換のやり方は?

もちろん体位変換とは体の向きを変えることですが、人間寝やすい姿勢と寝にくい姿勢があります。体に無理なポーズをとって寝てしまっては、身体は休まりません。

体位変換を行う時は、被介護者の寝具への設置面積が重要になってきます。つまり設置面積が広ければ広いほど体を動かすのに大きな力が必要となります。では具体的にどうすればいいのでしょうか?順を追って見ていきましょう。

仰臥位から横臥位に体位変換を行う場合、まず向けようとする方向に介護者は立ちます。介護者側に頭を向けてもらいましょう。そして介護者側の腕を上げていただき反対側は胸の上に置いてもらいます。

介護者側とは反対側の膝を立ててもらいます。次に肩と腰に手を当てて手前に寝返りしていただきましょう。この時、被介護者の肩甲骨と骨盤を意識してやると介護者、被介護者ともに負担が少なく安全にできます。あとはクッション等で体勢が楽になるように安定させましょう。膝や背中の後ろにクッションを当ててもよいでしょう。

横臥位から仰臥位に体位変換を行う場合、クッション等をすべて外して、肩と腰に手を当てて介護者側から外側へゆっくりと仰向けにします。

また、横や上に水平移動させる場合は、腕を組んでいただき、両膝を立てていただくと水平移動しやすいでしょう。なお、腕や足に痛みがある場合や拘縮(こうしゅく・関節が動かなくなること)がある場合は注意が必要です。無理に体を動かせる必要はありません。

危ない!嚥下状態が悪い方の体位変換

体位変換の際に気を付けるべきは褥瘡の状態や発赤等の肌の状態だけではありません。嚥下状態が悪く普段から「とろみ材」等を使っている方もいらっしゃいます。そういった方はご自分の唾液でむせこまれてしまうこともあります。

横をむいていた時に口に溜まっていた唾液が仰向けになって喉に流れ込むと、それだけで詰まってしまう危険が十分にあります。嚥下状態の悪い方は左側臥位と右側臥位を心がけましょう。また完全に横向きにしてしまうと、血流の滞りが集中しておこります。うつ伏せになってしまっては窒息の恐れもありますので十分お気を付けください。

褥瘡がある方の体位変換の基本

褥瘡のある場所は基本的には浮かせます。エアーマットを導入している施設も少なくないと思います。けれどそれだけでは褥瘡への対応としては不十分です。クッションや枕を駆使して褥瘡部を浮かせましょう。足にあるのであれば足をクッションや枕にのせて患部が何も触れないようにしましょう。臀部に褥瘡がある場合は左側臥位と右側臥位を二時間ごとに体位変換行いましょう。
 

まとめ

体位変換において気を付けていただきたいことは、被介護者の安全です。仰臥位から側臥位にした時に手を下敷きにしてしまい、皮膚剥離や皮下出血を起こしてしまったなどという事故もよく耳にします。

また、無理に体の設置面積を縮めないまま力任せにやってしまうと、介護者側の怪我にもつながります。そのような事故を減らすやめも、体位変換をする時の被介護者様の手の位置、膝曲げ(膝を曲げて痛みはないか)に注意し、声掛けをしながら行ってください。

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