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福祉施設の看護師の役割~尿道留置バルーンの管理~

看護師イメージ

福祉施設で尿道バルーンを留置したまま入所している人もいます。
尿道バルーン自体、感染源となりやすく、なるべく抜く方向が推奨されていますが、各種疾患によりなかなか抜けない方もいます。 

その尿道バルーンの管理に関して看護師はどのような役割を持っているでしょうか

■福祉施設での尿道留置バルーンに関しての決まり事

尿道留置バルーンに関しては、看護師特有の医療行為とされることと医療的ケアとして介護士でも良いことが細かく決められています。
まず、入浴時のウロバック脱着は看護師にしかできません。

それは、入浴時が最も感染しやすい状況だからです。
人が感染を起こすのは気管系と尿路系が最も多いのですが、尿道バルーンを入れていれば常に外気と尿道が接触している状態です。

ウロバックから外すことで、更にダイレクトに外気に触れますし、脱着の手技そのもので感染してしまうこともあります。
どの時点で消毒するか、どこを触ってはいけないか、などは看護師が学んできたこととして看護師が行う必要があります。

その他、常時の観察やウロバックからの尿の廃棄は看護師でも介護士でも良いことになっています。
しかし、常時の観察に関しては、尿量・尿の色調や性状・挿入している箇所の発赤や皮膚トラブルに関してはケア時に介護士も観察します。

異常が感じられれば処置が必要か、医療機関の受診が必要か等、利用者の状態を看護師が判断していくということになります。 

■尿道留置バルーンに関する介護士へのアドバイス 

介護士も尿道留置バルーンに関して学んできており、どの位置に下げておくのが良いかなどは勉強してきているはずです。
ただ、移乗時や車いすに乗っている時などちょっとした不注意で破れてしまったり尿が逆流してしまったりすることがあります。

また、全員が介護福祉士の資格を持っていないこともあるので、やはりそのようなトラブルの起きやすい瞬間やその前後に観察したり、適宜アドバイスすることも必要です。

移乗時に高く持ち上げてしまったり、車いすで踏んだり引きずってしまったり、それによってバルーンが引っ張られて出血したりすることはあり得ることなので、ケア上で注意する点があればアドバイスしましょう。

■尿道留置バルーンの交換、受診時の付き添いや情報提供 

尿道留置バルーンは一度入れたらそのままではありません。
少なくとも4週間に1回は交換する必要があります。その際、専任の医師が交換したり、交換自体を看護師が行うこともあります。
外来受診で交換するには泌尿器科を受診します。

いずれにしてもルーチンで時期が来たから交換、というわけにはいきません。
できるだけ抜ける方向が前提ですから、医師の指示のもと一度抜いてみて自尿があるか確認し、大丈夫そうであれば抜く方向を検討することもあります。 

交換時期ごとにはバルーンを抜けないか、考える必要があるのです。
その判断は医師がしますが、日常のADLの状態から抜く検討ができないか等情報を集めておいて医師に報告、相談するのは看護師の仕事です。

常日頃からバルーンと内容物の観察をすると共に、抜く方向で検討できないか等の視点があれば、受診時に慌てることは無いでしょう。

■まとめ「尿道留置バルーンは常に抜けないか、の視点を持って」

バルーンの観察や管理は、医療者の指示のもと介護士でも可能です。
ただADLが上がってきたり、安定してきたときに、「出来ることなら抜けないか?」と考えるのは看護師の仕事です。
バルーンを抜くことで感染源の除去ができますし、何より入所者も自由になります。

病状的に無理に抜くことばかりではありませんが、看護師の目線で尿道留置バルーンを管理することも意識しましょう。

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